古くから日本に伝わる「火の用心」。その起源は江戸時代と言われております。昔は町内が持ち回りで夕食時になると巡回をしておりました。昭和になってもその風習は続き「火の用心！マッチ1本火事のもと！」と言いながら拍子木を鳴らし、地域の消防団が夜回りをしておりました。しかし、生活の環境が変わっていく中で、町内会同士の繋がりも希薄となり、その文化もいつの間にか消えてしまいました。

　どんどん全国に店舗が増えていく中、何か当社らしい社会貢献ができないものか？と思案している中で、火の用心を復活させようという声が上がりました。最初はスタッフの人数の関係などで出来る店舗だけが独自で行っておりました。しかし、それを聞いた他の全国の店舗から「当店でもやりたい」という声が続々と寄せられるようになりました。「それなら全国の直営店で行おう！」ということになり、揃いの火消半纏を作り、拍子木を作り全国の店での火の用心がスタートしたのでした。店の回りの町内をぐるりとまわってますが、開店時にスタッフが少ない店では店の前で「火の用心！マッチ1本火事のもと！！カーン！カーン！」とさせて頂いております。

　この運動がもとで少しでも火の元を用心して下さる機会が増え、少しでも火災が減ればと願います。